自称詩人

詩を書いています。

揺りかごを蹴り上げろ

大きくなったらね

私は 自分の足で 歩くの

そう 赤子の私は 誓っていた

つまらないの 通り過ぎていって

私が そのうち 追いかけるから

 

遊びにいこうよ

砂利道を 駆け抜けて

何が あるのかな

揺りかごを 蹴り上げろ

 

飛ばしていこうぜ

信号機を 見上げて

揺りかごを 蹴り上げろ

持続可能な鼓舞

私は 鼓舞しつづける

あなたを 鼓舞し続ける

あなたは 鼓舞し続ける

私を 鼓舞し続ける

 

握り締めた スマートフォン

崖っぷちに 埋めたなら

固定電話も 真っ青の

愛しくも 苦しい

花束が 掘り出される

 

そこでは 励ましが

称賛が 嵐になる

 

喜びを叩き続けている

 

 

 

 

 

 

 

神がくれた サービス

そう 思ったら 出来る

誰彼 構わず 死んでいくから

誰彼 構わず 生まれてくるから

私が 思ったら 出来る

 

そう 思ったら 出来る

大きな 間違いで つじつま合わせ

小さな 間違いで おはじき合わせ

私が 思ったら 出来る

 

そう 思ったら 出来る

確かに 低音が 響き渡り

不確かに 高音が 轟わたる

私が 思ったら 出来る

 

描かねば ならぬ 

こみ上げる 湧き上がる

歌い上げれば 透き通る

酸っぱく 甘く 辛く 塩っぱく

漂い 続ける

 

神がくれた サービス

私が 思ったら 出来る

 

 

 

 

駅の青年

ある年 私はお正月 駅で

あてもなく 時間を 潰していました

青年が 声を かけてきました

少し 話しました

私に 缶コーヒーを おごりながら 彼は

自分が 苦労人であると 話し

「これから 僕の家に こないか」と 言いました

私は 断りました

その代わり 話をしてくれた お礼に

駅前で 配っていた お守りを

渡そうと しました

彼は「いらないや」と 悲しげに

目を伏せて 立ち去りました

不遇な彼 今どうしているかな

元気だといい

お守りは 信じなくていいから

どうか 幸せであって欲しい